各種予防
ノミ・ダニ・フィラリア・各種ワクチンについて

◎ノミ・ダニなどの予防◎

 ノミやダニなどの寄生虫は、噛まれることによる痒みや炎症は勿論ですが、寄生されると死に至る恐ろしい病気を伝播する場合もあります。
 また、マダニが媒介する感染症で人間に重大な被害を及ぼすSFTS(重症熱性血小板減少症候群)が近年話題となり、2017年には感染者と死亡者が相次いで報告されています。

ノミの生活環 ノミの生活環

ノミは適度な温度(20~30℃)と湿度(70%以下)の環境で繁殖します。日本国内では、夏から秋に活発に繁殖する傾向にありますが、真冬でも暖房のきいた室内では繁殖と寄生を繰り返すことが出来ます。
雌は寄生後5分以内に吸血し、24時間以内に20~50個の卵を産みます。そのため、寄生が放置されると爆発的に繁殖します。

感染する病気

  1. ノミ刺傷:ノミの刺咬による直接的な皮膚障害
  2. ノミアレルギー性皮膚炎:ノミの唾液に対してアレルギー反応が起こり、広範囲に痒みと皮膚症状が発生します。
  3. 瓜実条虫:瓜実条虫を体内にもっているノミを摂取することで感染する。症状は下痢などで無症状のことも多いです。人への感染も報告されています。
  4. 猫ひっかき病:バルトネラ属の細菌による感染症で、猫は無症状ですがひっかき傷や咬傷から人に感染すると、リンパ節の腫大や脳炎など全身症状を引き起こすことがあります。

ダニの生活環 ダニの生活環

※ダニの中でも、最も寄生率の多いマダニについて説明します。
 マダニは貧血や皮膚炎の原因になるだけでなく、恐ろしい病気を媒介します。
森や林だけでなく都会の公園や河原なども生息地帯です。特に草むらや茂みの多い場所は要注意です。お家の庭にも生息しています。
 マダニは、動物の体に寄生し吸血するたびに落下し脱皮しながら幼ダニ⇒若ダニ⇒成ダニと成長します。そのため、体にマダニがついていないからといって吸血されていないとは限りません。
 また、もしマダニを発見しても無理にとろうとすると、マダニの顎が皮膚の中に残り化膿してしまう可能性があります。発見した場合は来院ください。

感染する病気

  1. マダニ刺傷:マダニの刺咬による直接的な皮膚障害。
  2. バベシア症:バベシア原虫に感染しているマダニの吸血時に、体内に侵入したバベシア原虫が赤血球内に寄生して、赤血球が壊れることによって重度の貧血を起こす病気です。
  3. ライム病:マダニが媒介する細菌による感染症で眼、循環器、呼吸器などへの炎症がおきます。人には皮膚病、神経症状を引き起こします。
  4. 日本紅斑熱(人に対して):マダニがリケッチアという病原体をうつすことで、発熱や発疹症状、死亡することもある危険な病気です。
  5. SFTS(人に対して):マダニの吸血によって媒介される人の病気で近年感染者が増加している。発熱や嘔吐、重症化すると死亡することもある。
  6. Q 熱(人に対して):マダニがリケッチアという病原体をうつすことで感染します。肝炎や肺炎などを起こします。
  7. 野兎病(人に対して):マダニやノミ、蚊などを通して野兎病菌が感染することでリンパ節の腫れ、下痢や流産などを引き起こします。バイオテロに使用される可能性のある病原体としてリストアップされるなど、留意すべき感染症のひとつです。1999年以降日本での発生は報告されていません。
一度に多くのダニが寄生します。 一度に多くのダニが寄生します。

シラミ・ハジラミ

シラミやハジラミは、一生を宿主上で生活するため、宿主から離れると2~3日で死亡します。
症状は様々で、無症状のものから軽度の痒み、重症例では貧血や衰弱がみられます。

その他

疥癬(ヒゼンダニ)やミミダニなど、皮膚病を起こすダニなども多く存在します。
疥癬(ヒゼンダニ)やミミダニ

◎フィラリアの予防防◎

ダニの生活環  フィラリアとは、蚊が媒介する寄生虫(別名 犬糸状虫)のことです。
感染すると、心臓の右心房や肺動脈に寄生し、心臓病や循環器障害を引き起こして突然死することもあります。
 フィラリアに感染した動物の血液を蚊が吸うと、フィラリアの子虫を同時に摂取し、蚊の中でフィラリアの子虫が幼虫へ成長します。 その蚊が別の動物の血を吸う時にフィラリアの幼虫が動物の体内に入り感染します。
犬の感染症としてよく知られていますが、実は猫にも感染します。

寄生虫の予防をしましょう

ノミは1年中家の中で繁殖を繰り返している可能性があります。
マダニは春と秋に多く発生します。

病院では、基本的に5月から11月までは、必ず寄生虫に対して予防を行うように呼び掛けています。

外部寄生虫駆虫剤

頸元に滴下するタイプ(スポットタイプ)や経口薬があります。
基本的に1か月に1度駆虫を行います。
最近は一度飲むと3か月効果が持続するものや、フィラリア薬と一緒になったものもあります。

フィラリア薬

単独で飲むお薬タイプや、おやつ感覚で投与できるクッキータイプなどがあります。
最近は、投与し忘れを防ぐために1年間有効の注射も広く普及しています。

◎各種ワクチン◎

子犬や子猫は、産まれてからしばらくは母親から譲り受けた免疫で感染症から守られます(移行免疫)。しかし2~3か月ごろから徐々に免疫が低下し、病原体から身を守れなくなります。
ワクチン接種をすることで免疫をつけ、病原体に抵抗することができるようになります。
ワクチン接種は1度で一生涯抗体が持続するわけではありません。
定期的な接種が必要です。

犬のワクチン

狂犬病ワクチン

 犬や人だけでなく、ほ乳類すべてに感染し、発症すればほぼ100%死亡する非常に恐ろしい感染症です。感染した動物の唾液が傷口に入ることにより感染します。
 昭和29年以降、日本国内における感染例はありませんが、現在も世界中で死亡者が出ています。海外で感染犬にかまれた日本人が帰国後に発症・死亡する事例も報告されています。
犬を飼育する場合は、登録と年に1度のワクチン接種が法律で義務付けられています。

混合ワクチン

① 犬ジステンパー
② 犬アデノウイルス2型感染症
③ 犬伝染性肝炎
④ 犬パラインフルエンザウイルス感染症
⑤ 犬パルボウイルス感染症
⑥ 犬コロナウイルス感染症
⑦ 犬のレプトスピラ感染症

ワクチンの種類は、病原体の数によって2種から9種まであります。
 2種混合ワクチン : ジステンパー、パルボウイルス
 3種混合ワクチン : ジステンパー、犬伝染性肝炎、アデノウイルス2
 4種混合ワクチン : 3種混合 + パラインフルエンザウイルス
 5種混合ワクチン : 4種混合 + パルボウイルス
 6種混合ワクチン : 5種混合 + コロナウイルス
 7~9種混合ワクチン : 6種混合 + レプトスピラ 1~3種

仔犬の場合
<混合ワクチン>
生後2か月齢  一回目 混合ワクチン接種
生後3か月齢  二回目 混合ワクチン接種
生後4か月齢  三回目 混合ワクチン接種
その後成犬は1年に一回の接種になります。

ワクチン接種内容やプログラムについては一度ご相談ください。

猫のワクチン

混合ワクチン

① 猫カリシウイルス感染症
② 猫ウイルス性鼻気管炎
③ 猫汎白血球減少症
④ 猫クラミジア感染症
⑤ 猫白血病ウイルス感染症

生後3か月齢  一回目 混合ワクチン接種
生後4か月齢  二回目 混合ワクチン接種
その後成猫は1年に一回の接種になります。

猫免疫不全ウイルス感染症ワクチン(猫エイズワクチン)

通常のワクチンとはプログラムが異なります。

ワクチン接種内容やプログラムについては一度ご相談ください。
猫のワクチン

  • 犬の診療
  • 猫の診療
  • エキゾチックアニマルの診療
デンタルケア
デンタルケア
お口の臭い気になりませんか?
オカリナ動物病院の診療方針
当院は、オカリナの音色の様に、 皆様の心にやさしく伝わる診療を心掛けております。
「親切・丁寧な診療」をモットーとし、温かな雰囲気で皆様をお待ちしております。お気軽にご相談下さい。

Copyright c オカリナ動物病院. All rights reserved.宮城県 富谷市 宮城県富谷市のオカリナ動物病院