新しい医療

1)局所麻酔での腫瘍摘出

「イボが気になっているけど、高齢だし麻酔は難しいと言われた。」
「どんどん大きくなる腫瘍をなんとかしたいけど、全身麻酔はちょっと・・・」

ペット達の高齢化に伴い、獣医療も変化する時にきています。

以前は、動物の処置は動くので全身麻酔をかける事が当然でした。
しかしペット達の寿命が延び、高齢化に伴って全身麻酔のリスクから、処置を諦める方が多くいらっしゃいます。
全身麻酔をかける事が、ペット達にとって処置のストレスを軽減する場合もあれば、全身麻酔をかけることで体力を奪われる事もあります。

当院では、表在性腫瘍をレーザーにより蒸散しています。(悪性腫瘍の可能性がある場合は、細胞検査、もしくは全身麻酔下による組織検査をお勧めしています)
痛みもほぼ無く、局所麻酔のみで時間もかかりません。
また、乳腺腫瘍等の広範囲の腫瘍に対しては、特殊な薬品(ICG)を用いて治療しております。

約2週間後

◎諦めていた腫瘍がある方、麻酔が心配な方、お気軽にご相談ください。◎

2)再生医療 PRP(多血小板血漿)療法

再生医療と聞くと、「最先端でおっきな綺麗な施設でやっている、あまり馴染みがないもの。」というイメージがあるかかもしれませんが、実は当院でも小さな小さなシャーレで地道に行っています。

PRP療法とは、自己血から血小板を取り出し、特殊加工して傷口等に貼り付けたり注入する事で、血小板の組織修復能力を利用して創傷治癒を早める方法です。
元は自分の成分なので拒絶反応などは起こりません。
人ではスポーツ選手の関節治療や美容外科に使われているようですが、動物では傷の治癒や関節炎等に使われます。